"美しい"ってなんだろう?~ラジハⅡ第8話を見て~

ありすです。お久しぶりの投稿になってしまいました。

今日はドラマを見て思ったことを書いてみようと思います。

 

 

ラジエーションハウスⅡの第8話。

「"美しい”って、何なんでしょうね…」

ドラマのセリフではありますが、とても考えさせられる言葉でした。

 

美しいとは?

スタイルが良いこと?

肌が綺麗なこと?

顔が整っていること?

痩せていること?

それとも内面的なこと?

 

10人に聞いたら、10通りの答えが返ってくるだろう、とても難しい定義づけだと思います。

そして、誰もが自分の中の美しさの定義に近づきたいと思っている。誰かと比べて、嫉妬したり、羨ましいと感じたりする、とても人間らしい感情だと思います。

 

 

今回のドラマは、綺麗になりたくて無理なダイエットをする女の子のお話でした。

こういう仕事をしている人間なので、しっかりと栄養をとらないと身体がどうなってしまうのか、将来への影響などをすぐに考えてしまいがちですが、一人の人間として、もっと綺麗になりたいという気持ちはすごく分かります。

アイドルになりたい。好きな人に振り向いてもらいたい。自分に自信をつけたい。

人それぞれ理由は違えど、自分の中の理想に少しでも近づきたくて、必死に努力する。食事を控えたり、過度な運動をしたり。

 

 

でも、その努力のせいで自分の将来を壊すことになってしまったら…?

 

 

この回はとくに若い人たち、思春期の子たちに見てほしいなぁと思いました。

多感な時期で、同年代の人たちと過ごす時間が圧倒的に多いコミュニティの中で、こういう悩みを抱えている子は多いんじゃないかなと思います。

 

病院には、さまざまな年代の患者さんが来ますが、若い子のダイエットによる栄養失調って少なくないんです。

痩せたいという気持ちから、摂食障害になって亡くなってしまった方もいました。その子はまだ10代でした。

 

 

 

美しさって、何なんでしょうか。

「もう十分美しいですよ」という言葉をかけられた女の子が怒ってしまうシーン。

女の子の"美しさ"の定義は医師と違ったんですよね。だから傷ついた。

医学的に正しいことと、その人が"こうありたい"と思っていることは重ならないこともある。分かっていたつもりでも、かける言葉には気を付けないといけないなと改めて思ったシーンでした。

 

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今回は「痩せたい」と悩んでいる女の子のお話でしたが、その逆のことで悩んでいる人もいるんですよね。つまり、「もっと体重を増やしたい」「太りたい」。

 

この悩みは、世間一般に言えば贅沢なことなのかもしれません。

「痩せたい」と思っている人の前ではこの悩みを言うことすら憚られます。

 

でも、当人にとってはとても深刻な悩みなんです。(不快な気持ちになってしまう方は飛ばしてくださいね)

 

 

 

私は、今まで一度もダイエットをしたことがありません。

どんなに食べても、体重が全然増えなくて、少し気を抜くとすぐに体重が落ちてしまう。大学生のときは忙しくなるテスト期間だけで毎回3kg痩せていました。

そして何とか体重を戻したと思ったらまたテスト。短期間で体重を繰り返し増減させるなんてとても不健康ですよね。でもどうしようもなかった。

 

周りからは「痩せていて羨ましい」と言われることもありますが、ちっとも嬉しくない。言われるたびに少し悲しくなる。もちろんその人たちが傷つけようとして言った言葉ではないことは分かっています。

でも私は痩せているが故に、女性らしい体型にはほど遠いと感じてしまい、周りの子が羨ましくてしょうがなかったんです。

 

 

以前にSNSで、あるモデルさんが「私みたいに瘦せ型体型で悩んでいる子もいると思う」と発信して話題になったことがあります。

賛否両論ありましたが、私にとっては「同じ悩みを抱えている人もいるんだ」って少し気持ちが救われた言葉でした。

 

私の友人にも、同じ悩みを持っている人がいます。初めて彼女の話を聞いたときは思わず「私も!」って言ってしまいました。誰にも言えなかったから、気持ちを分かってくれる人がいて本当に嬉しかった。

 

 

痩せていることが良いことのように捉えられてしまう世界は、本当に正しいのでしょうか。その人にはその人のベストがあって、まずは健康であることが第一だと思うのに。とても難しい問題ですね。

 

 

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”美しい”ってなんでしょうか。

 

私は社会人になって、さまざまな人と毎日のように出会うことで、自分の悩みを少し解消できたように思います。

周りから見れば「そんなこと?」って思うようなことでも、当人にとってはとても深刻な悩みだったり、ある人にとっては深刻な悩みでも、別の人にとっては大したことがない(=優先順位が低い)悩みだったり。

周りを見渡すことで、新しい考え方に出会えるかもしれない。

 

 

思っていることをつらつらと書きましたが、綺麗ごとに聞こえるかもしれないですね。

それでも良いです。

 

自分の身体をもっと大事にしてほしい。そんなメッセージがストレートに伝わる今回の話は、ぜひ多くの人に見ていただきたいです。